更年期のHRT(ホルモン補充療法)とは?効果・副作用・費用を解説

医師と患者のカウンセリング

「HRT(ホルモン補充療法)って、なんか怖い」って思ったことない?

私も最初にその言葉を聞いたとき、なんとなく「副作用が多そう」「がんのリスクがあるって聞いた」って漠然とした不安があって、ちゃんと調べることを後回しにしていた。

ほてりや寝汗・気分の落ち込みが続く中で「このままじゃしんどい」と思って、婦人科に相談しに行くことを決めたとき、HRTについてもきちんと情報を整理してみたの。

夜中に2〜3時間おきに目が覚めて、寝汗でじんわり湿ったシーツの感触に気づきながら、暗い天井をぼんやり見上げて「これってもしかして更年期?」って頭の中をぐるぐるさせてた夜が続いていて。
「病院に行くほどのことかな」って迷いながら、でも布団の中でひとりでいる静けさがなんとも心細くて、朝になったら婦人科に電話しようって決めたんだよね。

実際に調べてみたら「知らなかったことで損をしていたかも」と思えることが多くて、同じ悩みを持つ方にも共有したいなと思って書いてみた。

今日は、HRTとはどんな治療なのか、どんな効果や副作用があって費用はどのくらいかかるのかをわかりやすくまとめてみたよ。
なお、この記事は医療的な診断・処方の代わりになるものではないので、具体的な治療については必ず婦人科医に相談してね。

目次

「ホルモン補充療法」って、そもそも何をする治療なの?

HRT(Hormone Replacement Therapy)は、更年期に急激に減少するエストロゲン(女性ホルモン)を、薬で補う治療法のこと。

更年期のほてり・のぼせ・発汗・不眠・気分の落ち込みなど、多くの症状はエストロゲンの急減が引き金になっているため、ホルモンを補うことでこれらを緩和することが期待できる。

HRTに使われる薬の種類

HRTで使われる薬には、エストロゲン単独製剤とエストロゲン+プロゲスチン(黄体ホルモン)を組み合わせたものがある。
子宮がある方は子宮内膜を保護するためにプロゲスチンを一緒に使うことが一般的で、子宮を摘出している方はエストロゲン単独で使う場合が多い。

投与方法は飲み薬・貼り薬(パッチ)・塗り薬(ジェル)・膣内投与などがあって、体質や症状・ライフスタイルに合わせて選ぶことができる。

HRTを受けると、どんな変化が期待できるの?

HRTが得意とする症状と、改善が期待できる効果を整理してみた。

更年期症状への効果

HRTがもっとも効果的とされているのは、ほてり・のぼせ・寝汗(ホットフラッシュ)への対処。
多くの方で開始から数週間〜1ヶ月程度で症状の軽減を感じ始めると言われている。
また、膣の乾燥・尿トラブル・睡眠の質の低下・気分の落ち込みにも改善効果が期待できる。

更年期 ホットフラッシュ 額に手を当てる女性

骨密度低下の予防

エストロゲンは骨を守る働きもしていて、閉経後の急激なエストロゲン低下によって骨密度が落ちやすくなる。
HRTにはこの骨密度低下を予防・改善する効果があるとされていて、骨粗しょう症のリスクを抑える観点からも注目されている。

肌や粘膜の乾燥感が和らぐことも

エストロゲンは肌の保水力や弾力にも関わっているため、HRTによって肌のハリや潤いが改善したと感じる方も多い。
これはスキンケアだけでは補いにくい部分なので、「肌の変化が気になって婦人科に行った」という方のきっかけになることもあるみたい。

副作用や注意点、不安に思っていることを整理してみた

「HRTって安全なの?」という疑問、私も最初にそれが一番気になっていた。
婦人科の先生に聞いたり、資料を調べたりしてわかったことをまとめておくね。

よくある副作用(始めたばかりの頃に出やすいもの)

HRTを始めた最初の数週間は、吐き気・乳房の張り・不正出血・むくみなどが出ることがある。
多くの場合は体が慣れるにつれて落ち着いてくることが多いけれど、気になる場合は担当医に伝えることが大切。

乳がんリスクについて

HRTと乳がんリスクの関係は、長年研究されてきているテーマ。
現在の見解では、エストロゲン単独製剤ではリスクの増加はほとんど見られないとする研究が多い。
エストロゲン+プロゲスチン併用製剤については、5〜10年以上の長期使用でわずかにリスクが上がるとする研究もある一方、使用年数が短い場合はリスクへの影響は限定的とする見解もある。

どのような治療でもリスクとメリットのバランスがある。
「HRT=怖い」と思い込まず、婦人科医と丁寧に話し合って判断することが大切だと思う。

HRTを受けられない場合もある

以下のような状況では、HRTが適さない場合があるとされている。
ただし、これはあくまで参考情報で、実際の判断は医師に委ねてね。

  • 乳がん・子宮がんの既往歴がある方
  • 血栓症の既往歴がある方
  • 原因不明の性器出血がある方
  • 肝機能障害がある方
婦人科相談のイメージ

気になる費用|HRTにかかるお金の目安

費用は保険適用の有無・薬の種類・病院によって大きく変わるけれど、目安として知っておくといい。

保険適用の場合

更年期症状の治療としてHRTを受ける場合、多くのケースで保険が適用される。
3割負担の場合、薬代+診察料を合わせて月3,000〜5,000円程度が目安。
使用する薬の種類(貼り薬・飲み薬など)や通院頻度によって変わってくる。

自由診療の場合

クリニックによっては自由診療でHRTを提供しているところもあり、その場合は費用が高くなりやすい。
月1〜2万円以上かかるケースもあるので、初診前に費用について問い合わせておくといい。

初診前に確認すること

「HRTを相談したい」と伝えて予約することで、血液検査や基本的なホルモン値の確認が初診で行われることが多い。
検査費用も含めると初診は7,000〜15,000円程度かかることが多いかも。
事前に「保険適用かどうか」「初診で必要な検査は何か」を電話で確認しておくと安心だよ。

「婦人科に行くのが怖い」と感じるなら

「婦人科って行きづらい」という気持ち、すごくわかる。
なんとなく「大げさかな」「まだ様子見でいいか」って後回しにしてしまうんだよね。

私も初めて予約の電話をしたとき、受話器を持ったまま何度もやめようとした。
「症状を説明できるかな」「なんて言えばいいんだろう」って、指先が少し冷たくなるくらい緊張してたんだ。
でも実際に話してみたら先生は「よく来てくれましたね」って言ってくれて、胸の奥がじんわり緩んだの。
あの一本の電話が、ずっと先送りにしてきた自分を動かすきっかけになったんだなって、今でも思ってる。

でも、更年期症状は適切にケアすることで生活の質が大きく変わることもある。
「ちょっと話を聞いてもらうだけでもいい」くらいの気持ちで、まずは婦人科に電話してみることをおすすめしたい。

婦人科を選ぶときのポイント

「更年期外来」や「女性外来」を設けているクリニックは、更年期症状への対応に慣れていることが多いのでいい。
Googleで「更年期外来 +(自分の地域)」で検索してみると見つかりやすいよ。

よくある質問

Q. HRTはどのくらいの期間続けるの?

更年期症状が落ち着くまでの間、一般的には数年間続けることが多い。
症状の程度と個人差によって異なるので、定期的に医師と相談しながら継続・中断を判断していく。
「一生続けなきゃいけない」ということはなく、必要な期間だけ受ける治療、というイメージで大丈夫なんだよね。

Q. 閉経後でも始められる?

閉経後でもHRTを始めることができる。
ただし、閉経から10年以上経過している場合は心血管系への影響などを医師が慎重に確認することが多いので、まずは相談してみるといい。

Q. 漢方やサプリとHRT、どちらがいい?

どちらが優れているというよりも、症状の程度によって向いている選択肢が変わってくる。
軽〜中程度の症状であれば漢方・サプリから試してみる方も多いけれど、日常生活に支障が出るほどつらい場合はHRTのほうが症状の改善が早いケースが多い。
どちらを選ぶかは婦人科医と相談した上で決めるのが安心。

Q. HRTを途中でやめると、症状がぶり返す?

急にやめると症状がぶり返すことがあるため、医師の指示のもと少しずつ量を減らしながら終了するのが基本。
自己判断でいきなり中断するのは避けてほしい。

Q. 更年期かどうかわからない段階で婦人科に行ってもいい?

もちろん大丈夫。
「更年期かどうかわからないけれど、最近調子が悪い」という状態でも、血液検査でホルモン値を確認することで状況が明確になる。
「確認のために行く」という感覚で、気軽に受診してみてね。

まとめ:HRTを「選択肢のひとつ」として、知っておこうね

HRTは怖いものでも特別なものでもなく、更年期症状をケアするための選択肢のひとつ。
効果・副作用・費用を正しく知った上で、自分の体と相談しながら選ぶことが大切。

「婦人科に行こうか迷っている」という方は、まず「相談するだけでもいい」という気持ちで一歩踏み出してみてほしいな。
自分の体をちゃんと知ることが、これからのケアのいちばんの土台になると思うから、まず動いてみることから始めていこうね。

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この記事を書いた人

Marikoのアバター Mariko なんとか復職中のアラフィフ

更年期の体調悪化で2度の休職を経験。なんとか復職中のアラフィフです。

女性は50代になり、ようやく自分の時間を取り戻した時に更年期が訪れる。いかに自分の体調を感じながら上手く付き合うかで、人生後半の生き方や幸福感が左右される。

6年間、自分の体で試しながら実践してきたことをシェアして、笑顔でやりたいことに夢中になれる女性をサポートします。

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